「Living with HIV」は、身近な人からHIV陽性と伝えられた人のために、2013年4月に冊子として発行しました。その後、さまざまな立場のより多くの人たちに見て・読んでもらうことができるように、2014年8月にこのウェブサイトを開設しました。

ウェブサイトと冊子は基本的に同じ内容になっています。身近な人からHIV陽性と伝えられた人とHIV陽性者による計24編の手記と、基礎知識やデータを取りまとめた短いコラムが掲載されています。さまざまな体験に触れたり、基本的な情報を確認したりしながら、あなたのペースで読み進めてみてください。

手記の多くは、ぷれいす東京の相談支援サービスの利用者によって書かれたものです。それぞれ筆者の個人的な体験がつづられたものですので、それが他の人に必ず当てはまるとは限りません。しかし、これらの個別の体験に、ご自身の今の気持ちや状況を照らし合わせたり、情報の整理をしたりしてみることで、明日につながるヒントや力になることと信じています。

これから身近な人にHIV陽性であることを伝えようと考えている人にとっても、この冊子が役にたつことと考えています。しかし、私たちは、HIV陽性であることを伝えることが正しいことで、伝えないことは正しくないなどとは考えていません。個人の健康情報をどのタイミングで誰に伝えるか伝えないかは、人それぞれの思いと葛藤の中で選択されることですので、その選択は尊重されるべきだと考えています。

手記やコラムに出てくる用語の意味が分からない場合は、ぷれいす東京「HIV/エイズ 関連ワード集」や、中四国エイズセンターの「よくわかるエイズ関連用語集 Ver.8」 (2017年3月 PDF版) 」などをご参照下さい。


手記を通じてかけがえのない体験を共有していただいた24名の方々に、この場をかりてお礼を申し上げます。